2030年にめざすべき社会像「レジリエントでサステナブルな社会」を掲げ、SDGsを道しるべとして、社会との共通価値の創造(CSV)に向けてさまざまな取組みを進めています。事業を通じた社会課題の解決には、グループ社員一人ひとりがCSVやSDGsへの理解を深めることが必要不可欠です。社員の啓発を目的とした「サステナビリティコンテスト」は、社会課題の解決につながる取組みや提案を通じた顕著なCSV取組を表彰するもので、2018年から開始しています。
第五回目となる2022年度は、気候変動や防災・減災、高齢化等幅広い社会課題について国内外から276組の応募がありました。価値の創造、コミュニケーション、取組姿勢、発展性の4つの項目を選考基準として評価し、16組を入賞として選出し、グループ役員によるオンライン審査・投票により、最優秀賞1組、課題別賞3組、優秀賞2組を選出しました。

【最優秀賞】
チョラMS(三井住友海上 インド現地法人)
マイクロ家財保険による低所得・貧困層の金融包摂※&女性の社会進出支援
※貧困や難民などに関わらず、誰もが取り残されることなく保険などの金融サービスへアクセスでき、恩恵を受けられるようにすること

インドでは低所得・貧困層(特に地方・農村部)の金融包摂に加え、女性の社会進出が社会課題となっており、財物を含めたあらゆる分野の保険について、低所得・貧困層が十分にアクセスできているとは言えない。サイクロンや洪水等の自然災害も発生するインドにおいて、低所得・貧困層は、財物損害を被ると、生活の復旧が難しく、さらなる所得格差の拡大につながることなどに着目。

チョラMSでは、マイクロクレジットを提供する金融機関と提携し、マイクロ家財保険を販売することで、低所得・貧困層の金融包摂を進めている。また、ローンの借手はマイクロビジネスを営む女性が多いことから、マイクロ家財保険の提供を通じた事業リスクの低減により女性の社会進出を支援することにもつながる。

サステナビリティコンテスト2022
最優秀賞を受賞した二人
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サステナビリティコンテスト2022
最優秀賞を受賞した二人

サステナビリティコンテストの開催により、社員のサステナビリティマインドが醸成されるとともに、日常業務とCSVを結び付ける意識が高まっています。新たなビジネスモデルの創出で社会課題を解決し、サステナビリティコンテストでグループ全体に共有することで、サステナビリティマインドや取組みがグループ内で展開していく好循環を生み出しています。