国内では少子高齢化が進展し、総人口は減少傾向にあります。そして、「日本の将来推計人口(令和5年推計)」(国立社会保障・人口問題研究所)によると、2065年には総人口が9,200万人を下回り、65歳以上の人口が総人口に占める割合である高齢化率は約38%となることが推計されています。高齢者人口の増加に伴い、高齢者が安心して暮らせる環境が求められています。移動しやすい都市構造、健康や予防医療に関する情報へのアクセス、加齢とともに低下する身体機能や介護に配慮した居住環境が必要であり、また同時に、人口減少の緩和に向け、妊産婦や子ども、子ども連れの人が安全に、かつ、安心して暮らせる環境であることも重要となっています。
MS&ADインシュアランス グループは、生涯現役を実現するための健康増進や、充実したセカンドライフを支える資産形成策の提供を行うとともに、超高齢社会を支える事業活動の発展を支援し、「健康・長寿社会への対応」を進めていきます。

健康増進・病気予防のために

生涯現役を実現するための健康づくりを支援するサービスを提供しています。また、大学と提携し、健康増進に関する調査研究を行っています。

<取組例>

MSAケア

2022年10月からお客さまの健康をトータルでサポートすることをめざすヘルスケアサービスブランド「MSAケア」を展開
「病気の予防・早期発見」「重症化・再発予防」「健康に関するご相談」など、病気になったときに生命保険で保障することに加え、病気になる前、病気になった後のサポートまでを“ひとつながり”でお届け

 

(サービス例)

病気を早く見つけるketsuken(ケツケン)

重症化・再発防止Z4C(zen place for cancer)

撮るだけ健康チェック

認知症の早期発見により社会課題を解決

認知症の早期発見のため、米国FDAの医療機器承認技術を応用した、スマートフォンアプリによる認知機能の測定実験を開始
視覚的なテスト、睡眠や運動量等の生活習慣から、健康度合いをAIが点数化し、認知機能の状態を自身で把握可能に

 

米国FDAの医療機器承認技術を応用したAI認知機能測定

ココロとカラダの健康づくりを

支援

ココロとカラダの健康づくりをサポートするスマートフォン向けアプリ「ココカラダイアリー」を提供
ストレス状態の測定、自動測定される歩数から計算した消費カロリーの表示、食事・体重・睡眠時間などの記録、医療情報の確認などができ、お客さまご自身での健康管理に活用が可能
2021年10月には食事の写真をAIが分析し、摂取カロリーを表示する機能を追加
法人向けには、従業員のライフログデータが閲覧可能な「管理者専用Webサイト」や「法人内歩数ランキング機能」、「健康ポイント管理機能」で、企業の健康経営をサポート

 

スマートフォン向け健康管理アプリ「ココカラダイアリー」をリニューアル

東京大学COIと提携した健康増進

当社グループでは、2018年度より東京大学センター・オブ・イノベーション(東大COI)自分で守る健康社会拠点と提携し、「持続可能な健康長寿社会」の実現に向けた取組みを開始
2021年4月より、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保で、AIによる健康リスク予測モデルを搭載した健康管理アプリとコンサルティングサービスを組み合わせた健康経営支援保険を販売
2019年9月より、音声により認知症・MCI(認知症の前段階である軽度認知障害)の予兆を発見しつつ、認知症予防策を提供するサービスの開発に向けた共同研究を開始

 

録るだけ認知機能チェック

いのち・医療に関する

情報提供セミナー

健康と医療、備えの大切さについてお客さまの理解を深めていただけるよう、がん、脳卒中・循環器病、認知症予防などをテーマとした各種セミナーを開催
脳卒中は公益社団法人日本脳卒中協会との共同事業「脳卒中プロジェクト」の一環として、専門医によるセミナーを開催

超高齢社会を支えるさまざまな事業の発展のために

介護事業や医療等に係るさまざまな課題に対する解決策やサポートの提供を通じ、超高齢社会を支える事業の発展に貢献しています。また、超高齢社会は働き手がこれまでよりも少なくなることを意味します。働く人を支える仕組みの重要性もより増しており、分野を限らない健康経営支援や家庭と仕事の両立支援等も積極的に行っています。

<医療・介護等のリスクを解決する取組例>

福祉・介護事業者向けサービス

福祉・介護事業者を取り巻くさまざまなリスク(賠償責任リスク、情報漏えいリスク、財物損害リスクなど)に対する補償と事故再発防止のためのコンサルティング費用を補償する商品や、介護施設・事業所に義務付けられたBCP計画策定や虐待防止研修を支援

 

医療・介護・障害福祉等(インターリスク)

虐待防止研修支援(インターリスク)

AIやICTを活用した介護従事者の負担・離職率低減

ケアテック(Care(介護・福祉医療)とTechnology(技術)からなる造語)を展開するスタートアップ企業と資本・業務提携し、介護福祉領域の課題解決とイノベーションを指向

 

AIやICTを活用した介護福祉プラットフォームを提供する「ウェルモ」との資本・業務提携

日本病院会会員向け「医業未収金補償保険」の提供

近年の訪日外国人の増加等に伴う想定外の高額な未収金の発生リスクへの備えとして、一般社団法人日本病院会会員向けに医業未収金補償保険(外国人患者限定プラン)を開発・提供
これにより、病院経営の安定化に加え、未収金回収業務の負担を軽減

 

日本病院会会員向け「医業未収金補償保険(外国人患者限定プラン)」の取扱いを開始

健康経営の普及促進と
コンサルティング

健康経営の普及促進のため、セミナーの開催やコンサルティングサービスを提供
経済産業省「健康経営優良法人認定制度」の申請サポートや制度と連動したインセンティブ措置を講じることで健康経営の更なる普及と質の向上を支援

 

健康経営の推進について(P127)(経済産業省)

健康経営コンサルティングメニュー(インターリスク)

企業向け
仕事と家庭の両立支援サービス

企業の人事部門向けに、仕事と家庭(育児、介護、治療など)の両立やワークライフバランスの実践に関する支援を提供

 

両立支援(介護/治療)(インターリスク)

企業向け
健康増進取組をサポート

「健康経営支援保険」

 

東大COIと開発した健康管理アプリ「Myからだ予想」による従業員の健康リスクの見える化・病気予防のツールと、ケガや病気により働けなくなった従業員の所得補償、健康経営支援サービスの3つの機能が一体となった保険パッケージ
従業員がアプリを活用することで管理者はデータによる健康管理が可能
アプリ活用による従業員の健康増進取組に応じた保険料割引を導入しており、アプリ利用により、従業員の健康増進・疾病予防に役立ち、また、アプリの利用状況によって企業負担保険料を割引

 

健康経営支援保険の発売について

人的資本/健康経営®(インターリスク)

コンタクトセンター向け「メンタルヘルス支援サービス」

 

一般的に、業務上の多くのストレスのため離職率が高いと言われているコールセンター向けのサービス
代理店のコールセンタースタッフのコンディションをタイムリーに把握、早期の職場環境等を改善

 

コンタクトセンター向け「メンタルヘルス支援サービス」

<お客さまを理解した提案をサポートするための取組例>

金融機関・金融機関代理店向け
研修の提供

加齢に伴う身体機能や認知機能の変化が経済・金融行動にどのような影響を与えるかを研究する金融ジェロントロジーの学問的知見を踏まえ、高齢のお客さま一人ひとりに合わせた適切な対応スキルを学ぶ研修を開発・提供

金融ジェロントロジー研修を開発

 

超長寿人生における代理店募集人のコンサルティング力向上を目的とした「わたしの100年人生 研修」を開発・提供
募集人が未体験の100年人生をリアルに体感することで、さまざまな保険ニーズにお応えする提案力の向上を支援

「わたしの100年人生 研修」を開発

 

「認知症サポーター」の養成

2022年度も、新型コロナ感染症対策のため、オンラインでの研修を実施
社員の認知症サポーター養成講座の受講をグループ共同で推進し、MSA生命では、自治体と見守り活動の協定締結や登録を行い、地域の見守り活動に参画

スマートフォン完結型の資産形成・運用型生命保険商品『AHARA(アハラ)』

日本初のスマートフォン完結型の変額年金保険『AHARA(アハラ)』を開発
全ての手続きがスマートフォンで完結し、保険料は最低500円からお申込み・ご加入でき、定期的又は任意のタイミングで、追加積立てが可能
「資産形成を気軽に始めたい」というお客さまニーズに応える積立型の資産形成商品として2023年5月から販売開始

 

生命保険商品AHARA(アハラ)

健康・長寿社会を支える商品・サービスの提供

「充実したセカンドライフ」「安心して暮らせる安全な社会」をめざし、お客さまのニーズに合わせた資産形成手段や介護、認知症に関する商品・サービスを提供しています。

<主な商品・サービス>

自助努力型の資産形成

老後のための資産形成や長期の生存給付ニーズに応えるため、個人型確定拠出年金(iDeCo)や自助努力による資産形成を支える商品を提供
生命保険の保障額や期間を検討する際のサポートとして公的年金等の受給額目安を試算できるサービスを提供

 

生存保障重視型準払個人年金保険『あしたも充実』を改定

『あしたの、よろこび2』の円建て契約と取扱範囲を拡大

生命保険業界初 AI-OCRを用いた公的年金試算ツール 「撮るだけねんきん試算」の提供を開始

変額保険(有期型)『しあわせつみたて』を発売

通貨選択型特別終身保険
「やさしさ、つなぐ2」等

生存給付金の受取人を家族とすることで、次世代への円滑な資産承継に向けた生前贈与・相続のニーズに応える終身保険
2016年8月の発売開始以来契約件数が22万件を突破

 

通通貨選択型特別終身保険『やさしさ、つなぐ2』に新たな機能を追加

ガンへの備え

がん検診の普及と啓発、早期発見のため、HIROTSUバイオサイエンスと資本提携し、簡便・安価・高精度ながんの一次スクリーニング検査N-NOSE®を優待価格でご案内
また、一時金を充実させ、ガンを対象とする全ての保障を早期のガンからカバーする「&LIFE ガン保険Sセレクト」を2022年11月に新発売

 

 

&LIFE ガン保険 S スマート セレクト

N-NOSE®

高齢社会に対応した補償の提供

賃貸住宅内での高齢者の孤独死によって発生する損害、認知症患者増加に伴い増加する“財物損壊を伴わない、電車の運行不能等による賠償責任”、高齢者が行方不明となった際の捜索費用、災害発生前の避難等の早期対策を促すための親族等との安否情報共有など、高齢社会により発生しているさまざまな新しい課題に対して特約やサービスを提供

介護・認知症に関する
お客さま相談サービス

介護・認知症に関するお悩み、ご相談に看護師等の資格を持った相談員がお電話でお応えする商品付帯サービス「介護すこやかデスク」に、新サービスメニュー「成年後見制度相談サービス」「家族信託相談サービス」を追加

在宅高齢者支援に向けたBPSD発症予測サービスの開発を開始

NECの持つセンサー・AI技術に、三井住友海上と三井住友海上あいおい生命の保険商品や「AIとIoTにより認知症高齢者問題を多面的に解決する東京アプローチの確立」の成果を組み合わせることにより、在宅認知症高齢者のQOL(Quality of Life)の向上とご家族・介護スタッフの負担軽減を実現するサービスの社会実装をめざす

BPSD発症予測サービスの開発を開始(MS、MSA生命)