グループの特長である多様性から生まれる発想力と創造力を活かし、先を見据えた社会の変革に応える新たなソリューションを創出していきます。

MS&ADインターリスク総研を中核に、
グループ一体となってデジタル・データを活用した新たなビジネスを展開し、
リスクソリューションのプラットフォーマーとして社会とともに成長する
「Vision2021」では、デジタル・トランスフォーメーション(DX)で社会課題を解決する「CSV×DX」戦略に取り組んできました。社員一人ひとりの高い意識により、デジタル技術を活用したさまざまな取組みが生まれ、当社グループの業績を力強くけん引しました。2022年度からスタートした中期経営計画(2022-2025)では、グループの3つの基本戦略の一つとし「Transformation(事業の変革)」を掲げています。急速に変化する事業環境に対応するため、これまで築いてきたDX基盤を更に強化し、事業の変革を進めていきます。具体的には、基盤の要となる「デジタル人財育成」、事業効率化を実現する「システム」、新たなビジネス創出の源泉となる「データマネジメント」の強化を図ります。このDX基盤を軸とした取組みにより、MS&ADインターリスク総研を中核に、グループ一体となって社会課題解決に資するサービス、ソリューションを提供するさまざまなビジネスを展開し、社会とともに成長するリスクソリューションのプラットフォーマーをめざします。

デジタルを活用した最適なリスクソリューションを追求する
「CSV×DX」戦略においては、新たなビジネス領域として、経済的な損失に加え、補償・保障前後におけるサービスの展開を進めています。具体的には、事故の未然防止や損失の拡大を防ぐ機能を有した自動車保険「見守るクルマの保険」や「タフ・つながるクルマの保険」、スマートフォンの健康管理アプリと連動し、従業員の健康増進をサポートする「健康経営支援保険」等の開発・販売を行ってきました。いずれも、デジタル技術により生み出された、交通事故や健康維持等の社会課題を解決する新たな商品ラインアップです。
中期経営計画(2022-2025)においては、こうしたCSVとデジタルを掛け合わせた商品・サービスをグローバルに展開することでビジネスモデルの変革を図り、海外事業の成長にも資する取組みを推進していきます。既に、ドラレコ型自動車保険の台湾での販売や、AI搭載代理店システム「MS1 Brain」のフィリピンでの横展開に加え、米国MOTER Technologies社と連携した自動車保険・運転関連データベースの販売やベトナムでの「スマート医療保険」の開発など、グローバル展開が着実に進んでいます。
MS&ADグループのグローバルに活躍する全ての社員が、強固な基盤をベースに、さまざまな社会課題に対し、デジタルを活用した最適なリスクソリューションを提供することで、ステークホルダーの価値創造に貢献いたします。
DX基盤の強化
スタートアップ企業との連携等により、先進デジタル技術を活用してDXによる事業開発を積極的に推進しています。また、2018年度から順次導入してきた、大学等の教育機関との連携を通じた当社グループ独自のプログラムを中心に、デジタル人財育成を強化するとともに、社内コンテストの実施などにより、デジタルカルチャーの醸成に注力し、グループ全体のデジタル基盤の構築に取り組んでいます。

