当社グループは2050年ネットゼロの実現に向け、「MS&ADインシュアランス グループ 環境基本方針」に基づき、グループ独自の環境マネジメントシステム「MS&ADグリーンアースプロジェクト」を通じて、温室効果ガス削減取組をはじめとした自らの事業活動における環境負荷低減取組を積極的に推進しています。

環境マネジメント

「MS&ADインシュアランス グループ 環境基本方針」のもと、グループ独自の環境マネジメントシステムにより環境取組を積極的に推進しています。

【MS&ADグリーンアースプロジェクト】

自然環境の保全・再生や環境負荷軽減、防災・減災、地方創生をテーマとした取組みを「MS&ADグリーンアースプロジェクト」と総称し、グループ一体で取り組みます。

適用範囲

MS&ADグループの全ての会社を適用範囲としています。

推進体制と役割

MS&ADホールディングス(HD)は、サステナビリティ推進部門の担当役員を含むサステナビリティ推進部が推進します。サステナビリティ推進部に推進事務局を設置、推進事務局長を配置し、自社及びグループ全体の環境取組の企画・年次目標設定・推進・進捗管理を行っています。目標設定、進捗状況、総括等を担当役員に適宜報告し、レビューを取組みの改善に活かしています。
グループ各社においても自社内のサステナビリティ、環境担当部門に推進事務局を設置、推進事務局長を配置し、環境取組を企画・推進しています。グループ各社は年次で目標設定、推進、進捗管理、評価、役員報告を行い、継続的な改善を図っています。

モニタリング

四半期ごとに推進事務局会議を開催し、進捗状況の確認を行っています。

環境教育

グループ全社員向けに、年次でeラーニングによる環境教育を実施しているほか、役員向けや階層別の勉強会・研修を適宜開催し、社員の意識醸成を図っています。

環境法規制対応

事業活動にかかわる環境法規制を確実に順守するため、該当する環境法規制の確認や、環境法規制に基づく順守状況の点検等を年次で行っています。

温室効果ガス排出量の削減

気候変動の緩和に貢献するため、「パリ行動誓約」に署名しています。「世界の気温上昇を産業革命前から2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力を追求する」パリ協定の目標に沿って、2021年5月に2050年ネットゼロに向けた温室効果ガス排出量削減の中長期目標を全面的に見直しました。また、再生可能エネルギー導入率について、新たに目標を設定しました。
グローバルに事業を展開する保険・金融グループとして、グループ全社を挙げ、サプライチェーンも含めた温室効果ガス排出量削減に積極的に取り組んでいきます。

電力・ガソリン・紙使用量等の削減

リモートワーク、Web会議や在宅勤務の活用等、ビジネススタイル変革を推進し、社員の移動やオフィススペースを削減することで、電力やガソリン、紙の使用量削減を進めています。自社ビルへの最新鋭の省エネ設備の導入、太陽光発電設備の設置、社有車の低燃費車両への入替え、経費プロセスでの管理やグリーン購入の推進等により、電力・ガソリン・紙使用量の削減を図っていきます。また、ビルで排出されるゴミのリサイクル推進と分別の徹底により、廃棄物削減にも取り組んでおり、これは温室効果ガス排出量スコープ3の削減にも貢献しています。

サーキュラーエコノミー推進取組

これまでの経済活動では廃棄物となっていたものを資源ととらえて有効活用して循環させ、付加価値を生み出すサーキュラーエコノミー(循環経済)の考え方が重要になってきています。
雨水をろ過・再利用する水循環に加え、都市型洪水の減災にも貢献する三井住友海上駿河台ビルの取組み、海洋プラスチックごみ再生樹脂を使用したオフィスチェアを導入(プラスチック資源循環)したあいおいニッセイ同和所沢ビルの取組み、グループ全体でプラスチック利用の削減と海洋プラスチック問題の啓発に取り組む等、グループ全体でサーキュラーエコノミーの推進に取り組んでいます。

IoTスマートごみ箱で富士山観光のオーバーツーリズムを解消

富士吉田市の観光過密地域に、フォーステック社が提供するIoTスマートゴミ箱「SmaGO」を設置。太陽光発電・蓄電機能により溜まったごみを自動で1/5程度に圧縮、かつ通信機能により、設置場所周辺のごみの蓄積状況を管理・分析することで効率的なごみの回収作業やごみの散乱抑止・再資源化を促す取組み

森林認証紙※の使用促進

2010年度よりパンフレット等の印刷物やコピー用紙について、森林認証紙への切替えを推進。適切に管理された森林の木材から作られる紙を使用することで、森林保護を通じた生物多様性の保全に貢献
(※)持続可能な森林利用や環境保全を目的に、適切に管理された森林からの木材を原料として製造された用紙

サステナブル・シーフードの提供

2019年10月より駿河台ビル、2020年8月より千葉ニュータウンセンターの社員食堂において、毎月「サステナブル・シーフードデー」を設け、食堂利用者にサステナブル・シーフード※(持続可能な水産物)を使ったメニューを提供
2024年2月にはMS&ADグリーンアースプロジェクトとのコラボ企画として、活動地の一つである南三陸産の牡蠣を使用したカキフライを提供し、サステナブル・シーフードとグリーンアースプロジェクトの社内周知を推進
(※)持続可能な生産(漁獲・養殖)に加え、加工・流通・販売過程における管理やトレーサビリティの確保について認証を取得しているシーフード

ステークホルダーと進める取組み

環境負荷低減の取組みは、当社グループだけにとどまらず、お客さまや重要なビジネスパートナーとともに推進しています。ステークホルダーとともに持続可能な社会への貢献をめざします。

証券や約款のペーパーレス化取組

保険契約にかかわる証券や約款のペーパーレス化を推進

三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保、三井住友海上プライマリー生命は、取組みの進捗状況に応じて環境保護の取組み等への寄付も実施

 

三井住友海上 MS&ADグリーンアースプロジェクト/ eco保険証券・Web約款

あいおいニッセイ同和損保 ペーパーレス保険証券・Web約款

三井住友海上あいおい生命 Web約款

三井住友海上プライマリー生命 Web約款・ご契約状況のお知らせ

三井ダイレクト損保 eサービス(証券不発行)特約

EV車普及に向けた取組み

地球にやさしいEV車について、振興EVメーカーとの提携によりEV整備ネットワークの拡大を推進

エコアクション21認証取得支援

代理店や中小企業のお客さまに対して、環境省が推奨する環境マネジメントシステム「エコアクション21」の認証取得のためのプログラムを提供

エコ整備・エコ車検

自動車整備業を中心とする代理店組織である「アドバンスクラブ」を通じて、エコ整備・エコ車検の普及を推進。エコ整備・エコ車検とは、特殊な方法で自動車のエンジン燃焼室内を洗浄すること(エンジン洗浄)を中心とする整備技術

有害ガスの排出が抑えられるほか、燃費が改善し、使用燃料が減ることで温室効果ガス排出量の削減に寄与

エコ安全ドライブ

環境にやさしく、燃料費の削減に貢献し、更に自動車事故の低減を実現する「エコ安全ドライブ」推進の支援ツールを提供

リサイクル部品の活用

事故発生時の車両修理にリサイクル部品を使用する自動車リサイクル部品の活用を促進

ご契約のお車の車両事故時に、リサイクル部品を使用して修理することをご契約時に決めていただくことで、車両保険料が5%割引となる特約を提供(AD)