新型コロナウイルス感染症は、引き続き世界に経済的・社会的影響を与えています。産業や社会は急速にデジタル化し、人々のオンライン交流、電子商取引、オンライン教育、リモートワークへのシフトや、この変化を促進するプラットフォームが急増し、私たちの社会を大きく変えました。デジタル・セーフティの向上や新しい日常への備えはますます重要になっています。世界経済フォーラムが 2022年1月に発表した「グローバルリスク報告書2022年版」では、短期的なグローバルリスクの上位に感染症拡大やサイバーセキュリティ対策の失敗が、長期的な同リスクの上位にテクノロジー進歩による悪影響が入っています。
MS&ADインシュアランス グループは、イノベーションの進展や産業構造の変化等に伴う新しいリスクを予測、予防し、適切に管理していくことが人々の安定した生活や活発な事業活動のために重要であると考えています。新たなリスクに関する調査・研究を進め、対応する商品・サービスを提供し、安心・安全な社会の実現に貢献していきます。

新たなリスクに関する調査・研究・情報の提供

進化する技術や環境に関する調査、ビッグデータ活用のための研究等、リスクの評価や特定に有効な情報の提供や研究・調査を行っています。

<取組例>

スタートアップ企業との協業

サイバーセキュリティ等の分野において世界的に先行するスタートアップ企業と協業し、先端技術・サービスの調査研究や実証実験を通じ、革新的な保険商品・サービス、ノウハウの提供をめざす

 

イスラエルの自動車向けサイバーセキュリティ事業会社 Upstream Security Ltd.への出資について (MS)

大学との共同研究

次世代に役立つ先進的な調査や研究を進める大学との産学連携協定を通じ、先進技術の開発・実用化等に向けた取組みや支援を実施

リスク情報・レポートの提供

企業や組織のリスクマネジメント取組に関連した、最新かつ実践的なレポートや情報の提供、多様なリスクに備える支援を実施

 

インターリスク リスク情報・レポート

リスクソリューションの提供

技術の進展や気候変動の影響、高齢化など、環境の変化に応じリスクも多様化しています。新たなリスクに備えるには確かなリスクモデルによる評価とそれを踏まえたリスクコントロールが重要となります。当社グループは、先進的な調査研究機能と実践的なコンサルティング機能を持つMS&ADインターリスク総研によるコンサルティングを通じ、リスクに備えるためのソリューションを提供しています。

MS&ADインターリスク総研のコンサルティングメニュー

オンライン・リモートによるリスクマネジメントメニューもご提供しています。

BCP/BCM(事業継続マネジメント) 交通リスク サステナビリティ
自然災害 火災・爆発 盗難リスク
コンプライアンス・内部統制 製品安全・食品安全 危機管理・危機管理広報
ERM(全社的リスクマネジメント) D&Oリスク/法務リスク/CS・苦情 サイバーリスク/情報セキュリティ
安全文化醸成・労働安全衛生 人材・組織リスク 医療・福祉リスク
新型コロナ・新型インフルエンザ等の
感染症対策
不動産デューディリジェンス 健康経営・両立支援
メンタルヘルス 次世代モビリティ実証(自動運転・MaaS/
ドローン・自動配送ロボット)
荷役現場貨物事故コンサルティング

次世代モビリティサービスの研究・開発支援

MS&ADグループでは、新しいモビリティサービスの実装やそれらに対応した新たな保険商品・サービスの開発に向け、他業種・行政団体等との研究・協働取組に参画しています。

<取組例>

新たなリスクに対応した商品・サービスの提供

社会の変革に伴い発現するリスクに備えた商品・サービスを提供し、お客さまのニーズに応えています。

<主な商品・サービス>

サイバーリスクへの対応

・サイバーリスク分野に関しグループ会社が強固に連携し、総合的なサービ スを展開
・インターリスク総研によるコンサルティングサービスを提供し、企業が多層的にリスクを防御する体制構築をワンストップで支援
・企業本体だけでなく、サプライチェーン全体へのサイバー攻撃対策を保険商品・サービスの両面から包括的に支援するメニューを提供

 

サプライチェーン攻撃対策の包括的支援メニューを提供開始

次世代エンドポイントセキュリティ(EDR)+管理セキュリティサービス防検サイバーの提供を開始

行動経済学を応用した標的型メール訓練サービスの提供を開始

サイバーセキュリティ専用コールセンターの開設について (MS,AD)

新しい日常への備え

・テレワークを推進する企業を取り巻くさまざまなリスク(サイバー攻撃による漏えいリスク、業務用パソコンの破損・盗難リスク、従業員等に対する労務リスクなど)を補償
・GIGAスクール構想の実現に向けて、各自治体にノートパソコンやタブレット端末の販売等を行う企業のリスクを補償(販売したノートパソコンやタブレット端末が故障・破損した場合に修理・交換する保証制度の運営により生じた費用を補償)
・ストリーミング配信を行う事業者向けに、オンラインコンサート、オンラインスポーツイベント、オンライン旅行ツアーなどで、機器の不具合で配信が行えず、視聴料を返金するなどの損害を補償
・デジタルアート作品の出品者向けに、第三者による不正アクセスにより所有者情報が改ざんされた場合の損害を補償

 

「テレワーク総合補償プラン」の販売開始について

「GIGAスクール構想販売事業者向け補償プラン」の販売開始について

「ストリーミングイベント中止保険」の発売

【国内初】NFTアート専用保険の提供開始 (MS)

次世代モビリティ社会への備え

次世代のモビリティサービスの実装に向けた保険商品・サービスを提供

 

【業界初】MaaS専用保険の販売開始(AD)

<地方創生×自動運転>国内初!レベル3遠隔型無人自動運転移動サービスにおける安全運行をサポート

メタバース(仮想空間)の社会浸透に備えた取組み

進化するテクノロジーが創り出すリアルな仮想現実が社会に浸透する未来を見据え、仮想空間である「メタバース」における経済活動を支える保険商品・サービス開発や新たな事業の創出をめざし、外部知見を積極的に活用した取組みを進めています。

1.業界初のメタバース上の拠点として「GDHメタ」を開設

業界初のメタバース上の拠点として「GDHメタ」を開設するプロジェクトを2022年5月より開始しました。GDHとはグローバルにデジタライゼーションを推進する拠点であり、2018年度から米国をはじめ6つのGDHを展開し、今回が7つ目となります。
仮想空間も含めた体制を構築し、社内外の多様なプレイヤーとの交流を行い、メタバースを活用した保険ビジネスや新規事業の創出をめざします。


2.メタバースイベントへの出展

当社グループは、メタバースにおけるさまざまなイベントに出展し、新たな価値観を持つお客さま向けに保険商品・サービスをお伝えしていきます。
三井住友海上では、2022年8月に国内外から100万人を超す来場者数を誇る世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット 2022 Summer」に出展しました。新しい時代の到来に向けて保険のイメージを刷新するようなブースを企画しました。
あいおいニッセイ同和損保では、2022年11月にメタバース上で開催されるイベントに出展し、事故や災害体験を踏まえ、対策の重要性を伝えるコンテンツやイベントを展開する予定です。

 

3.アバターを活用した社内外コミュニケーション

メタバースにおけるビジネス参入の第一弾として、あいおいニッセイ同和損保社長のアバターを制作しました。社内外コミュニケーションのあらゆる機会においてアバターで登場し、デジタルを通した当社グループとお客さまの接点を創出しています。

 

「メタバースプロジェクト」始動 (MS)

【業界初】アバター制作および仮想空間(メタバース)を開発 (AD)

 

 

VRイベント、アバター
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