社会を取り巻くリスクは、日々多様化、複雑化しています。世界経済フォーラムによる「グローバルリスク報告書2019年版」では、前年に続き、発生の可能性が高いグローバルリスクと影響の大きいグローバルリスクの上位5位は環境リスクが多くを占めました。続いて、データの不正利用やサイバー攻撃への懸念が3年連続で上位に入ったことに加え、その他多くの技術的な脆弱性も顕著なリスクとして捉えられていることが結果に現れました。テクノロジーをテーマとした調査結果では、フェイクニュースやなりすましに関連したリスクの高まり、企業や政府によるプライバシーの侵害への懸念も出現しています。
また、生活様式の変化は、感染症発生リスクを高める場合があります。新たなテクノロジーに伴う事故発生や、人為的な要因によって生物学的脅威が引き起されるリスクも潜んでいます。画期的なテクノロジーは飛躍的な発展をもたらしますが、同時に適切な管理や備えが重要となります。
MS&ADインシュアランス グループは、新しいリスクを予測し、予防し、適切に管理していくことが人々の安定した生活や活発な事業活動のために大変重要であると考え、これらに対処する商品・サービスや、お客さまニーズの多様化にお応えする商品・サービスを提供していきます。また、イノベーションを支援する考査・研究を通じて、持続可能な社会の実現や経済発展に貢献していきます。

多様なリスクに関する情報の提供、研究、調査

日々進化する技術や環境に関する調査、ビッグデータ活用のための研究等、リスクの評価や特定に有効な情報の提供や研究・調査を行っています。

<主な取り組み>

リスク情報・レポートの提供

 

企業や組織のリスクマネジメント取組に関連した、最新かつ実践的なレポートや情報の提供、多様なリスクに備える支援を実施

大学との共同研究

次世代に役立つ先進的な調査や研究を進める大学との産学連携協定を通じ、先進技術の開発・実用化等に向けた取り組みや支援を実施

リスクソリューションの提供

技術の進展や気候変動の影響、高齢化等、環境の変化に応じリスクも多様化しています。新たなリスクに備えるには確かなリスクモデルによる評価とそれを踏まえたリスクコントロールが重要となります。当社グループは、先進的な調査研究機能と実践的なコンサルティング機能を持つMS&ADインターリスク総研によるコンサルティングを通じ、リスクに備えるためのソリューションを提供しています。

MS&ADインターリスク総研のコンサルティングメニュー

コンプライアンス・内部統制 危機管理 D&Oリスク/法務リスク/CS・苦情
製品安全・食品安全 ERM(全社的リスクマネジメント) 情報セキュリティ/個人情報
BCP/BCM(事業継続マネジメント) 福祉・医療リスク 新型インフルエンザ対策
サステナビリティ 自然災害 不動産デュー・ディリジェンス
火災・爆発 盗難リスク 人材・組織リスク
労働安全衛生 交通リスク

必要なリスクに対応した商品・サービスの提供

多様化するリスクや、社会環境の変化に伴うお客さまニーズの多様化に備えた商品・サービスを提供しています。

<主な商品・サービス>

サイバーリスクへの対応

・サイバーリスク分野に関し、グループ会社が強固に連携し、総合的なサービスを展開
・ベライゾンジャパン合同会社(以下「ベライゾン社」)およびビットサイト・テクノロジーズ(以下「ビットサイト社」)と協業し、2018年2月から、企業のサイバーリスクを多面的に評価する新たなサービスを開始。MS&ADインターリスク総研によるコンサルティングサービスも提供し、企業が多層的にリスクを防御する体制構築をワンストップで支援
・インサイト・サイバー・インテリジェンス社と提携し、インテリジェンス情報提供サービスを開始
・2018年5月に欧州連合(EU)が施行した個人情報保護の新ルール(「GDPR」)にも即した商品を提供

 

イスラエルのイノベーション組織との業務提携について

インサイト・サイバー・インテリジェンス社との協業によるサイバーインテリジェンス情報提供サービス開始について

オンデマンド型
「1DAYレジャー保険」

「1日単位で合理的に保険に加入したい」「レジャーに必要な補償のみ欲しい」というお客さまニーズ向けに、24時間単位で加入できる「1DAYレジャー保険」を2018年4月より提供

シェアリングビジネスに関わる補償

シェアリング事業の安定的な発展のため、シェアリングエコノミー協会との連携を通じ、認証取得事業者向けサービスや、民泊事業者向け商品、シェアワーカー個人会員向けに商品・サービスを提供

新型インフルエンザ対応の
デリバティブ商品

資本金10億円以上の株式会社向けに、新型インフルエンザ大流行時のリスクを軽減するソリューションを、国内保険会社では初めて2018年8月より提供

グローバルデジタルハブ開設

当社グループは、グローバルにデジタライゼーションを推進する拠点として、東京とシンガポールにグローバルデジタルハブを開設しました。東京は社員や代理店のデジタル活用を促進する拠点として2019年4月に開設、シンガポールはアセアン各国でのデジタルビジネス取組を支援する拠点として2019年2月に開設しています。

 

「MSデジタルアカデミー」創設

当社グループは、デジタル事業の創造人財やデータサイエンティストといった即戦力人財を育成するために、東洋大学情報連携学部(以下「INIAD」)と提携し、専用の研修プログラム「MSデジタルアカデミー」を2018年7月に創設しました。INIADのハード面、ソフト面双方のリソースを活用し、社員が専門的な知識や技術を習得する機会の創出を図っています。