南三陸町は川の源流から海までを一望できる町で、ラムサール条約登録湿地の志津川湾では漁業が盛んです。持続可能な養殖場の証しであるASC認証を日本で初めて取得し、陸域では生態系や人権に配慮した林業におけるFSCⓇ認証を取得するなど、環境に配慮した産業を推進しています。東日本大震災による被災や、全国的に進む「磯焼け」により減った藻場の再生を行い、町が進める森里海の自然の循環を活かしたまちづくりを支援します。

活動場所

宮城県南三陸町 志津川湾の沿岸など

活動内容

・藻場の再生によるブルーカーボン創出の試みや、森や里に手を入れることで自然の循環を回復し、持続可能な社会を創造する活動に参加し、まちづくりを学びながら支援していきます。

・この活動は、南三陸町を拠点に持続可能な社会の実現のため、環境調査や産官学民の連携の場づくりを行う一般社団法人サスティナビリティセンターと連携します。

連携して活動する研究者の方々

自然環境活用センター
阿部 拓三
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自然環境活用センター
阿部 拓三
一般社団法人 サステナビリティセンター
太齋 彰浩
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一般社団法人 サステナビリティセンター
太齋 彰浩

活動報告

2022年12月8日、2023年から開始する藻場の再生・拡大の活動に先立ち、グループ社員含む約30人が、東日本大震災の経験、南三陸町の海の環境や牡蠣養殖の取組みなどを学ぶスタディツアーに参加しました。
今後は、海での活動に加え、森や里の保全にも取り組み、ボランティア活動を通じて、南三陸町が進める森・里・海における自然の循環を活かしたまちづくりを支援していきます。

参加者の声

佐々木 みさきさん(グループ社員)

仙台で震災を経験しましたが、沿岸部の復興後の取組みなど初めて聞く話も多く、大変勉強になりました。ブルーカーボンの仕組みを今回の企画で学ぶことができとても貴重な経験になりました。

東山 隆史さん(グループ社員)

遺構である南三陸町役場跡の周辺の変化を見られたこと、海流が合わさることで変化している海洋の生態系やブルーカーボンについて学ぶことができました。

早川 正久さん(グループ社員)

温暖化が暮らしに与える影響は自然災害だけではないこと、そしてそれがいかに大きいか、改めて理解できました。宮城に住み始めてまだ2年ですが、自分の暮らしのすぐ近くで起きているさまざまな環境変化を、「現場」で見たことは貴重な経験です。今後もっと学び、活動に参加していきたいと思います。

阿部 洋幸さん(グループ社員)

ラムサール条約登録に至った背景や経緯と地元の皆さまの熱い想い・ご努力を肌で感じることができました。今後も活動に参加して行きたいと思います。