プロフィール
 湿地タイプ 

 干潟

生きもの

鳥類

ハマシギ、ダイゼン、セイタカシギ など

水生動物

ヤマトオサガニ、コメツキガニ、トビハゼ など

東京都心から約30分、マンションや学校、高速道路に囲まれた、まさに都市の中に位置する干潟です。四方はぐるりとコンクリートの壁に囲まれ、東と西に1本ずつある水路で東京湾とつながっているため、潮の出入りがあり、満潮時には水深約1mの海水面になります。都心の貴重な自然環境として、また渡り鳥の中継地として重要な干潟です。潮の流れが限られているため、アオサなどが大量発生しやすい環境にあり、人の手で保全していくことが大切です。

活動レポート & 近況報告

2021年9月1日(水)

こんにちは、ミズベエです!


今年度はコロナ感染防止のため、社員ボランティアの活動を中止しているため、現地でお世話になっている谷津干潟自然観察センターさんより、最近の活動についてレポートいただきました。


【活動内容】活動場所は、谷津干潟/東京湾最奥部の千葉県習志野市にある、埋め立て地に囲まれた面積40ヘクタールの長方形の干潟です。開発から守られ、1993年に国内の干潟で初めてラムサール条約に登録されました。干潟にはプランクトン、カニ、貝、ゴカイ、魚など多種多様な生きものが生息し、渡り鳥の貴重な中継地にもなっています。また街中にある谷津干潟は人々にとっても癒しの大切な干潟です。
活動内容は、~ラムサールサポーターズ発足の地!谷津干潟の環境保全活動~です。
・子ども向けの「干潟教室」ではレンジャーの案内で干潟の生きもの観察や漂着したゴミを拾う清掃活動を行っています。・全国で1,2を争う過酷な肉体作業とささやかれている大人の活動は観察センターに隣接する淡水池の環境管理作業。胴長や太ももまである長々靴を履いて池に入ります。作業は4つの班(①鎌を使ってヨシやガマを刈る ②刈った草を水中から陸地まで運ぶ ③陸地から林の中へ運ぶ ④運んだ草をならす)に分かれ、体力や経験から役割分担をし日頃のチームワークを発揮して取り組んでいただいています。
【おすすめポイント】・今年は淡水池でカイツブリのヒナ2羽、カルガモのヒナ4羽が育ちました。7月中旬から9月にかけてはシベリアなど北国で子育てを終えた渡り鳥シギ・チドリが東南アジアやオーストラリアへ向かう旅の途中で谷津干潟に立ち寄り羽を休めます。・小学3年生から中学生を対象にした谷津干潟ジュニアレンジャーでは、子どもたちが意欲的に参加し、活動を盛り上げています。・コロナ対策の一環で館内の備え付けの望遠鏡が使用できないため、貸出双眼鏡のサービスやセルフ式の有料工作など充実させ、個人でも楽しめるよう工夫しています。・2021年度の谷津干潟の日では動画配信や谷津干潟一周を楽しむ「谷津干潟八景やっつめぐり」などを運営委員の皆さんと企画実施し、谷津干潟の日の普及啓発を行いました。
【今後の活動】MS&ADグループに期待することは、・ラムサールサポーターズの活動継続・谷津干潟におけるワイズユース(賢明な利用)への取り組み:活用に向けての取り組みへ発展・お互いの強みを活かしたSDGsと関連した新たな取り組みがあげられます。


MS&ADグループでは、谷津干潟の自然環境保全のため、今後も「ラムサールサポーターズ」活動を続けていきます。

 

習志野市谷津干潟自然観察センターHP URL: https://www.seibu-la.co.jp/yatsuhigata/
自然観察センターパンフレット URL: https://www.seibu-la.co.jp/yatsuhigata/files/pamphlet.pdf

2019年11月16日(土)

MS&ADグループの社員とその家族、来年入社する大学生のみなさん含め、今年は約130名が参加し、いつも以上に盛大に淡水池のヨシを刈ることができました。終了後は、さっそく多くの水鳥が集まり、広くなった水面を悠々と泳いでいました。来年の春には、ここで渡り鳥が卵を産み、子育ての場になることでしょう。
子どもたちの干潟の教室はあいにくの満潮のタイミングと重なったこと、気温があまり高くなかったこともあって、生きものたちの姿は少なかったですが、代わりに海洋プラスチック汚染について深く学びました。干潟から砂一杯分をすくって水に入れると、プラスチックが水面に浮かびあがってきます。目ではよく見えないけれど、実はマイクロプラスチックが海や水辺に多く含まれていることがよくわかります。この実験結果を受けて、子どもたちは目を凝らして清掃をしてくれたそうです。

2018年11月17日(土)

秋晴れのもと、谷津干潟でのラムサール活動を行いました。MS&ADグループの社員・家族80名強が参加して、腰まで水に浸かってのヨシ刈りや、前浜干潟での生き物観察、周辺清掃を行いました。「皆さんのご協力のお陰で、ヨシが生い茂って見通しの悪かった観察センターからの眺めが開通しました!」と感謝の言葉をいただきました。
生き物観察では、気温にも恵まれ、11月中旬としては珍しく5種類ほどのカニを発見(ちなみに、谷津干潟では20種類ほどの生息が確認されているとのこと!)。
潮の満ち引きの関係でヤドカリたちもたくさん観察できました。また、鳥獣保護区として捕獲が禁じられているため、大きく育ったホンビノス貝もゴロゴロ。毎年参加している社員から来年4月にグループに加わる内定者まで経験値は幅広く、刈り方にも個性が出て笑いのたえない活動となりました。参加者からも「達成感があった!来年も参加したい!」、子どもたちからは「カニに挟まれたけれど面白かった」との感想が聞かれました。

2017年11月25日(土)再開催

晴天のもと、台風22号のため中止となっていた谷津干潟でのラムサール活動を行いました。10月は雨の週末が多く、谷津干潟で行われる予定だった週末のヨシ刈り活動がことごとく中止になり、調整池の水面が減ってしまった!とヘルプの要請があったものです。
MS&ADグループの社員・家族30名が参加して、レンジャーの星野さんのご指導のもと、腰まで水に浸かってのヨシ刈りや生き物観察を行いました。
「皆さんのご協力のお陰で、ヨシが生い茂って見通しの悪かった観察センターからの眺めが開通しました!」と感謝の言葉をいただきました。
参加者からも「達成感があった!来年も参加したい!」と前向きな感想が聞かれました。(MS&ADインシュアランスグループ)

2017年10月29日(日)

雨のため、活動中止(参加予定人数94名)

2016年10月29日(土)

谷津干潟でのラムサールサポーターズ活動は前日の寒い雨から一転、暑くもなく寒くもなく、絶好のヨシ刈日和になりました。
精鋭約50名のヨシ刈チームで、谷津干潟にやってくる渡り鳥の繁殖場、休憩場所の水辺を守るため、陸地化を防ぐ活動に取り組み、約1時間強の短時間で、約20m巾のヨシ原を4mほど刈り込みました。途中休憩時間には、ヨシ原から出てきたカニやヒキガエルなどを観察しました。
ハードな作業でしたが、水辺の生物多様性を保全し、また生物多様性を体感する機会になりました。この作業により、今の季節に渡ってくる鴨たちも気持ちよく使ってくれることを願います。(MS&ADインシュアランスグループ) 

2015年10月3日(土)

今日は谷津干潟で淡水池の管理および子ども向けに干潟の教室を実施しました。
池の管理チームは、腿まで水に浸かりながら、また泥だらけになりながら、繁茂したヨシやガマの刈り取りに汗を流しました。作業をしながら、水辺に表れるカニなどの生きものにも、ふれあうことができました。
活動後、草に占拠された池は開けた水面も広がり、午後にはツミという小型の鷹も飛来したようです(絶滅危惧Ⅱ類に該当)。手を掛ければ、自然は必ず応えてくれます。
子どもたちの干潟の教室は、和やかに楽しく行われました。水辺の生物多様性を保全し、また生物多様性を体験するラムサールサポーターズを、これからも継続してまいります。(MS&ADインシュアランス グループ)

2014年11月28日(金)

ぶらっと観察会は、毎月第1日曜日に行っている自然観察会です。観察センターのボランティアスタッフが丁寧にご案内します。双眼鏡の貸出しもあり、干潟の水鳥を見るのが初めてという方でも安心して参加できます。
谷津干潟に来る鳥は四季を通じて約110種類。干潟ではカニをはじめ、ボラやアカエイなどの魚も!干潟の景色を眺めながらのんびり自然観察をしてみてはいかがでしょう。(谷津干潟自然観察センター)
●日時:毎月第1日曜日 10:00~12:30 ●対象:小学生以上(小学生は保護者同伴) ●定員:20名 ●持ち物:なし ●参加費:100円 ●申込み:事前予約制(1か月前から受付します)谷津干潟自然観察センター(047-454-8416) 

2014年11月8日(土)

今年も「都会の野鳥のオアシス、谷津干潟」にはグループ社員と家族が集結し、ラムサール活動に取り組みました。
寒風が吹き、時折霧雨の降る中で、最初は寒そうにふるえていた子供たちでしたが、ほっぺたを真っ赤にしながら干潟の生きもの探検とゴミ拾いに果敢に挑みました。一方、淡水池のヨシ刈り部隊はリピーターの精鋭たちを中心に大活躍、干潟観察センタースタッフの当初の予想を大きく上回る面積の刈取りに成功し、水中運搬班、陸上運搬班ともに汗だくでの作業となりました。
あいにくの曇り空で、最後まで太陽が顔をのぞかせることはありませんでしたが、作業を終えた池にはさっそくカモたちが羽を休めに集まっており、達成感を味わうことができました。(MS&ADホールディングス)

2014年7月1日(火)

(習志野市谷津干潟自然観察センター)
拡大
(習志野市谷津干潟自然観察センター)

お陰様で、谷津干潟自然観察センターは開設20周年を迎えました。 1994年7月1日にオープンし、その間、利用者総数は100万人を越えるものとなります。これまでご利用いただいた皆様には感謝申し上げます。
観察センターでは、水鳥の案内や干潟の解説などをつうじて干潟や渡り鳥の魅力を伝えてきました。20年間の運営には、のべ30,000人のセンターボランティアの皆さんの協力があり、人が集う魅力ある施設となっています。近年は、小学生と中学生を中心とした約400名の谷津干潟ジュニアレンジャーや、高校生と大学生を中心とした谷津干潟ユースの若手の活躍も目立つようになり、観察センターが活気に満ちあふれています。 今後も、今まで以上に、様々な方々に愛される観察センターを目指したいと思います。 これからもどうぞよろしくお願いします。

2013年11月17日(日)

今回は例年より1か月遅い開催となりましたが、11月にしては暖かい気温と日差しに恵まれました。昨年は水面を埋め尽くしていた外来種のアカウキクサ(和名が“アゾラ・クリスタータ”で絶滅危惧種である在来種のアカウキクサとは別種になります)は幸運にもあまり繁茂しておらず、厄介な浮草退治の作業はありませんでしたが、1か月遅かったことで、ヨシは例年以上に広範囲に生えていました。この時期は、カモ類が谷津干潟に渡ってくるシーズンですが、水面がヨシで覆われると、彼らにとって貴重な休憩場所やねぐらが窮屈になってしまいます。そこで、今年もヨシを適切な量まで刈りとる作業を行いました。みなさん、胴長や長々靴もだいぶはき慣れてきましたでしょうか、今年もたくさんのヨシを刈りとり、カモも大喜び。作業後はたくさんのカモが戻り、気持ちよさそうに浮かんでいました。子どもたちは、干潟でいきものさがし。気温が低くなると、観察できるいきものも減ってしまうというお話ですが、それでも小さなカニを中心にたくさんのいきものと出会うことができました。

2013年9月8日(日)

北の国で子育てを終え、谷津干潟で冬を過ごす渡り鳥のコガモが渡ってきました。昨年より1週間ほど遅い到着ですが、毎年一番乗りでやってきます。渡ってきたばかりのカモはオスもメスも同じような羽模様をしているので見分けにくいです。淡水池の杭の上で休んだり、泳いでエサをたべている姿が見られます。

2013年8月24日(土)

ラムサール条約登録20周年記念・谷津干潟の日第2弾
「8.24愛で包もう谷津干潟」事業報告

 

谷津干潟の未来への想いや応援メッセージなど市内の団体、学校をはじめ国内のラムサール条約登録湿地や湿地提携を結んでいるオーストラリアブリズベン市、韓国、台湾などの湿地関係者など様々な方から、1万7千枚の心のこもった黄色いハンカチを集めました。イベント当日は約800名の参加者とともに人とハンカチで谷津干潟を包み、「おめでとう20年」と声を掛け合いハンカチのウェーブがわき起こりました。多くの人の心が谷津干潟を舞台につながり、イベントのテーマである「谷津干潟 人の和、守る輪、自然の環」を表現することが出来ました。

2012年10月14日(日)

全国でのラムサールサポーターズの活動のうち、1、2を争う過酷な肉体労働の大人班と、清掃と生きもの観察をとおして干潟とそこに棲む生きものたちの大切さを学ぶ「干潟の教室」の子ども班に分かれ、今年も活動を行いました。大人班の勇士は腰までの長靴を着用し、大量に繁茂したヨシを刈ります。
子どもたちは谷津干潟センターのレンジャーさんのレクチャーを真剣に聞いた後、見慣れないカニやゴカイに興味津々で、でも恐る恐る触ってはうれしそう。
日頃自然と接する機会の少ない方々にとって、刺激的な一日となったようです。