日経ESG2025年9月号

 「ネイチャーポジティブ経営」に取り組む企業として、当社のグリーンインフラ整備の取り組みが、日経BP社の経営誌「日経ESG」2025年9月号に掲載されました。

記事では、グリーンインフラ整備活動の1つである熊本県球磨川の中流域で進めている湿地の再生や、自然に関する国際的なネットワーク組織「ネイチャーポジティブ・イニシアティブ」と共同で進めているTNFDの開示指標「自然の状態指標」の有効性を調べる試験プログラム、水循環保全のメカニズムを推進する「熊本ウォーターポジティブ・アクション」、「自然資本・生物多様性リスク開示支援サービス」などが取り上げられています。

企業のTNFD対応を強力に支援するMS&ADのサービス

生物多様性に関する深い知見に基づくコンサルティングを提供

企業のTNFDや生物多様性・自然資本への対応を支援するサービスは、コンサルティング企業を始め、複数の企業から提供され始めている。各社のサービスでは、これまでのTCFDと同じ方法でTNFDをパターン化して適用しようとするものもあるが、自然資本への影響・対応は企業や場所ごとに大きく異なるため、正確に評価するのが難しいという側面がある。

そうしたなかで、MS&ADグループでは、より個社ごとの課題に踏み込んだ支援を提供することが可能だ。事業が行われる地域の生態系や水資源などの生態系サービス(自然のめぐみ)に着目しながら、自然関連のリスクと機会を管理するための統合的な評価プロセスとして、TNFDが提唱するLEAPアプローチ(Locate:発見、Evaluate:診断、Assess:評価、Prepare:準備)に基づき、より正確で解像度の高いアセスメントと未来に向けての対策の示唆を企業に提供する。

ネイチャーポジティブ転換に向けたアライアンス「FANPS」

MS&ADインシュアランス グループ ホールディングスは、企業のネイチャーポジティブ転換を促進・支援することを目的とした「Finance Alliance for Nature Positive Solutions(FANPS)」を設立した。FANPSでは、自然関連リスクの緩和に寄与するソリューションを調査し、ネイチャーポジティブな事業を支援する具体的なソリューションやファイナンスを提供する仕組みづくりを目指している。