少子高齢化が進み、企業が事業を継続するための労働力の確保が大きな課題となっています。
また働く社員が健康であることは、社員自身のQOL(Quality of Life:生活の質)の向上のみならず、MS&ADインシュアランス グループの経営理念の実現にとって欠かせない要素です。
当社グループは、さまざまな価値観を持つ多様な人財が働ける場を提供し、働きやすさ・やりがいを感じながら生産性を高めていく「働き方改革」を推進するとともに、社員一人ひとりの心身の健康を保持・増進するため、健康や安全に配慮した職場環境づくりに取り組んでいます。

働き方改革は、働く場所や時間の多様化、社員の役割改革、長時間労働防止の工夫など、多岐にわたって進めています。当社グループでは、2016年度から働き方改革を推進し、「原則19時前退社」や「休暇取得の促進」、「業務の効率化」などによる労働時間の削減とともに、社員一人ひとりの専門性向上と多様な能力を活かすマネジメントの実践等により生産性向上に取り組んでいます。2020年度はコロナ禍により多くの社員が在宅勤務や一日の勤務時間を変更できるシフト勤務、半日単位及び時間単位の有給休暇制度などを活用しました。今後も当社グループは時間や場所を効率的に活用する柔軟な働き方を推進していきます。
働く場所・時間の多様化 |
固定化していた働く場を多様化し、社員一人ひとりの多様な働き方を推進 |
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役割変革の取組み |
社員一人ひとりが一段上の業務を遂行し、さらに生産性を高め競争力を強化するよう、社員の意識・行動の変革を推進 |
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長時間労働の防止 |
長時間労働を防止することで、社員一人ひとりの健康を守り、仕事と生活の両立実現を支援 |
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有給休暇取得推進 |
定例休暇の事前計画を立て、定期的な取得実績を確認することにより取得を促進
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社員一人ひとりの心身の健康保持・増進と、より良い職場環境づくりに取り組んでいます。
健康増進のサポート |
健康や生活習慣の改善を意識した行動(=セルフケア)に取り組めるよう、そのきっかけとなるキャンペーンの展開や各種サポートを実施 |
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健康リテラシーの向上 |
健康増進に必要な生活習慣やメンタルヘルス等の知識・スキル習得に向けた環境を整備 |
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メンタルヘルス・ケア |
健康管理センターや社員相談室を設置し、社員のメンタルヘルスをケア。また、ストレスチェックをグループ統一で実施し、メンタル不調の未然防止の仕組みを強化するとともに、集団分析の結果を、より良い職場環境づくりに活用 |
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治療・療養との両立支援制度 |
病気、ケガの治療・療養と仕事の両立を支える制度を整備※ |
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グループ国内保険会社では、労働安全衛生法に基づく衛生委員会を設置し、月1回健康障害の防止や健康の保持増進に関する事項を調査・審議するなど、安全に配慮した職場づくりに取り組んでいます。
グループ統一 |
全国各地の従業員が均質な健康診断・結果判定を受けられるよう、MS&ADホールディングスが主体となってグループ統一の健康診断制度を運営。健康診断結果により事後措置が必要な社員には、産業医や産業看護職による保健指導や受診勧奨等のフォローアップを実施
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職場環境整備 |
社員の業務効率アップと心身の健康の確保につなげるため、照明、換気、温度湿度、騒音や人間工学に配慮した快適な職場環境を整備 |
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労働災害発生の防止 |
職場巡視・リスクアセスメントを実施し、転倒等事故防止に向けた必要な職場環境整備を実施。また、社有車を使用するグループ保険会社では、事故発生状況を管理し、社有車の安全運転管理規則に則り、安全運転のための取組みを実施
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社員一人ひとりが会社のめざす方向を理解し、その達成に向け意欲・能力を最大限に発揮できる環境をつくっていくことが重要と考え、そのためにさまざまな社員とのコミュニケーション機会を設けています。また、社員から寄せられた声は、経営改善や商品・サービスの品質向上に活かしています。
社員意識調査 |
当社グループの全社員を対象に意識調査を定期的に実施。これにより、グループの経営理念・経営ビジョン・行動指針の浸透とともに、グループの一体感が醸成されているか、社員の働きがいや成長の実感につながっているか等を確認
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社員の声を業務改善に |
社員が改善提案等を投稿できる掲示板を社内システム上に設置。投稿内容は本社各部が検討し、検討結果をフィードバックする仕組みを運営 |
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役員との対話 |
社員の声を経営に活かすため、社員と経営トップ層との意見交換の場を定期的に設定 |
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